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素材と技術で景色を描く

Pouring
Shadows影をそそぐ

CNC加工とカラーMDFを用いた家具のデザイン
クライアント: VUILD株式会社
2022

CNC加工とカラーMDFを用いた家具のデザイン
クライアント: VUILD株式会社
2022

2022年5月に開催された「EMARF COLOR THINGS EXHIBITION」にて発表された、CNC加工とカラーMDFを掛け合わせた家具シリーズです。

カラーMDFとは、着色された繊維状の木材を固めた素材。切っても削っても、表面と同じ色が現れます。この素材ならではの景色の作り方はないだろうか。私たちは、加工穴におちる影によって、色の濃淡をつくる技法を考えました。

その技法に必要なのが、3Dデータ通りに精巧に木材の加工ができる切削機械「ShopBot(ショップボット)」。穴の深さまで精密に制御できるというShopBotの特性と、カラーMDFという素材の特色を掛け合わせて、穴に落ちる影によって色の濃淡を描くという技法を提案しました。

穴に落ちる陰影によって立体感や奥行きが生まれます。するとその影の中に、海面から見る海の深さや、かたちの歪みが現れます。

クラフトマンシップならぬ「クラフトマシーンシップ」と呼びたくなるような、新たな技術を使った表現技法を提案しています。