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還すことから始める

OBU-creationオブ・クリエーション

素材実験
クライアント: 長野県上小布施町
2021-

素材実験
クライアント: 長野県上小布施町
2021-

栗の名産地である、長野県小布施町とのつながりから始まったプロジェクトです。

小布施町で生産される栗は栗菓子など食用に消費されます。一方で、栗の皮に関しては未だ定まった用途がなく、毎年200トン程度の量が産業廃棄されています。

このプロジェクトでは、栗の皮の新たな再利用方法を探索しました。栗の皮を砕き成形、集材化することで、自然由来の造形素材として利用することを試みています。栗由来の日用品やプロダクトが生まれれば、自然資源の有効活用となるだけでなく、小布施町のアイデンティティを宿した新たな産物として町内外へと展開することができるかもしれません。

スタジオ・ポエティック・キュリオシティは、東京都西蒲田のスタジオで栗皮材のサンプルを制作しました。小布施町に住む方々にサンプルを手に取ってもらいながら、その用途や可能性について意見交換を行いました。

写真は、話し合いの中から小布施町に因んだアイディアをスケッチで表したものです。Dine-Art Obuse 2021という小布施町のイベント期間中、北斎館にて展示されました。

OBUSE DINE-ART WEEK 2021 北斎館
出展パネル:栗皮材を使ったアイディアの一部

ポエティック・プロトタイピング 2022では、成形方法を刷新したものを発表しました。最終的に土に還すことができるようなものづくりを目指して、現在も素材研究を続けています。

ポエティック・プロトタイピング 2022
木工用ボンドをつなぎとして使用した試作。このままでは土に還らないことから、制作工程を見直しを図る。
澱粉のりをつなぎとして成形したもの。自然由来の成分でできているため簡単に土に還せる一方で、強度が低い。